卒業記念にもらった印鑑
初めての印鑑、それは高校から卒業記念品でした。
卒業生ひとりひとり、自分の姓の入った印鑑が贈られました。
小さな朱肉のついた、黒革(合皮?)の印鑑ケースに入ったもの。
もらった当時は、宅急便が届いた際に押す程度しか印鑑との接点がありません。
しかし、私個人の所有物となると、やけに大人になった気分になったものです。
とは言っても、高校を卒業し、大学生になったところでなかなか使用する場面はありません。
いつの間にか、引き出しの隅に追いやられていました。
時が経ち、就職。
会社でシャチハタ印が支給されます。
事務作業では、大概シャチハタ印で済んでしまいます。
ところが、時にシャチハタ印ではない印鑑が必要な場面が訪れました。
文房具店で100円三文判でも買おうかと思ったその時、ふと思い出したのです。
記念品の印鑑を。
帰宅し、ガタガタ探したところ、ほぼ使われていない印鑑が見つかりました。
印鑑の背に彫られた母校の名前を見て、つい笑みがこぼれました。
たまたま同じ職場に同じ母校の先輩がいて、印鑑を見せると大喜び。
形態は小さい印鑑ですが、心に響く大きな贈り物だったな、と年月が経った今思います。
卒業生ひとりひとり、自分の姓の入った印鑑が贈られました。
小さな朱肉のついた、黒革(合皮?)の印鑑ケースに入ったもの。
もらった当時は、宅急便が届いた際に押す程度しか印鑑との接点がありません。
しかし、私個人の所有物となると、やけに大人になった気分になったものです。
とは言っても、高校を卒業し、大学生になったところでなかなか使用する場面はありません。
いつの間にか、引き出しの隅に追いやられていました。
時が経ち、就職。
会社でシャチハタ印が支給されます。
事務作業では、大概シャチハタ印で済んでしまいます。
ところが、時にシャチハタ印ではない印鑑が必要な場面が訪れました。
文房具店で100円三文判でも買おうかと思ったその時、ふと思い出したのです。
記念品の印鑑を。
帰宅し、ガタガタ探したところ、ほぼ使われていない印鑑が見つかりました。
印鑑の背に彫られた母校の名前を見て、つい笑みがこぼれました。
たまたま同じ職場に同じ母校の先輩がいて、印鑑を見せると大喜び。
形態は小さい印鑑ですが、心に響く大きな贈り物だったな、と年月が経った今思います。